AHR20Wエスティマハイブリッドのバニティランプ(サンバイザーの鏡用ライト)修理に関する記事です。
バニティランプがどうも調子が悪いので修理しました。
今回の作業
LED化したルームランプの修理 でルームランプを修理しましたが、
今度はバニティランプの調子が悪いです。不点灯になったり、ありえない輝きをしたりしています。
仕方ないので分解して修理することにします。
作業内容
1.バニティランプ取り外し
以下を参考に、ランプ本体を外します。カバーのみ外すのではなく本体ごとです。
カバーは本体を取り外してから外します。簡単なので作業写真は省略。
2.不具合確認
中を確認するとLED基盤が入っていました。前のオーナーが取付けたようです。
部屋に持ち帰って点灯試験すると、左側の1列だけが輝くように点灯しています。
触ってみると熱い!!。この1列にだけスペック以上の電圧がかかっているようです。
3.不具合箇所特定
とりあえず回路を確認してみます。
見た感じ、抵抗1本だけで、何故かツェナーが3本です・・??
なんだこりゃ。。と思ってリバースエンジニアリングして回路図にしてみました。
・・・わかりました。この回路の目的は(たぶん)以下です。
(1) ツェナーの電圧降下を抵抗代わりにしている
(2) OFF時も微弱電圧が回ってくる車両で、微点灯しないようにしている(ツェナーの3.3vの壁)
(3) (2)と同じ理由で、抵抗を入れることで微弱電流を消費している
少なくとも(1)はヤバイんじゃないかなあ。。理論的な回路だとLEDに無限電流が流れ込むような・・・
4.回路作り直し
作り直しと不具合箇所特定のため、パーツを全部外しました。
調べてわかったことは、ツェナーが1個壊れていてショート状態になっていました。
ツェナーの故障モード(failure mode)はショートなんですね。。抵抗を入れてほしい。。。
外したツェナーのところには120Ωの抵抗を入れて、電源?GND間にはショットキを入れておきました。
ショットキは逆起電力カット用です。回路の詳細は 自動車におけるLEDの点灯回路 を参照ください。
5.点灯テスト
この回路でいい感じに点灯したんで修理完了。
私の車両は微点灯しないんで、微点灯対策は無視。
以上で終わり!!