AHR20Wエスティマハイブリッドのバニティランプ(サンバイザーの鏡用ライト)修理に関する記事です。
バニティランプがどうも調子が悪いので修理しました。
ファイル 168-2.jpg

 

今回の作業

 LED化したルームランプの修理 でルームランプを修理しましたが、
 今度はバニティランプの調子が悪いです。不点灯になったり、ありえない輝きをしたりしています。
 仕方ないので分解して修理することにします。
 
 

作業内容

 1.バニティランプ取り外し
   以下を参考に、ランプ本体を外します。カバーのみ外すのではなく本体ごとです。
   カバーは本体を取り外してから外します。簡単なので作業写真は省略。
   ファイル 168-1.png

   
 2.不具合確認
   中を確認するとLED基盤が入っていました。前のオーナーが取付けたようです。
   部屋に持ち帰って点灯試験すると、左側の1列だけが輝くように点灯しています。
   触ってみると熱い!!。この1列にだけスペック以上の電圧がかかっているようです。
   ファイル 168-2.jpg

   
 3.不具合箇所特定
   とりあえず回路を確認してみます。
   見た感じ、抵抗1本だけで、何故かツェナーが3本です・・??
   なんだこりゃ。。と思ってリバースエンジニアリングして回路図にしてみました。
   ファイル 168-3.png
   ・・・わかりました。この回路の目的は(たぶん)以下です。
    (1) ツェナーの電圧降下を抵抗代わりにしている
    (2) OFF時も微弱電圧が回ってくる車両で、微点灯しないようにしている(ツェナーの3.3vの壁)
    (3) (2)と同じ理由で、抵抗を入れることで微弱電流を消費している
   少なくとも(1)はヤバイんじゃないかなあ。。理論的な回路だとLEDに無限電流が流れ込むような・・・

   
 4.回路作り直し
   作り直しと不具合箇所特定のため、パーツを全部外しました。
   調べてわかったことは、ツェナーが1個壊れていてショート状態になっていました。
   ツェナーの故障モード(failure mode)はショートなんですね。。抵抗を入れてほしい。。。
   外したツェナーのところには120Ωの抵抗を入れて、電源?GND間にはショットキを入れておきました。
   ショットキは逆起電力カット用です。回路の詳細は 自動車におけるLEDの点灯回路 を参照ください。
   ファイル 168-4.jpg ファイル 168-5.jpg

   
 5.点灯テスト
   この回路でいい感じに点灯したんで修理完了。
   私の車両は微点灯しないんで、微点灯対策は無視。
   ファイル 168-6.jpg
 

  以上で終わり!!
   
   
 

作業完了

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