オンディレイ回路とオフディレイ回路の回路図です。安価なトランジスタ(2SC1815)とコンデンサを使用して作成しました。
はじめに
* 2015/03/01 編集
このページはオンディレイ回路とオフディレイ回路について記載してきましたが、
修正を繰り返していたためわかりづらい記載になっていました。
これらを解消するために、オンディレイとオフディレイを別の記事で作成しました。
お手数ですがそれぞれ以下を参照してください。
[ オフディレイ回路 ]
[ オンディレイ回路 ]
------------- これ以降は古い記事です -------------
オンディレイ回路とオフディレイ回路の回路図です。
安価なトランジスタ(2SC1815)とコンデンサを使用して作成しました。
*2014.01.26追記
オンディレイ回路においてコンデンサの放電でリレーが動作してしまう場合は右の回路を使用してください。
*2014.09.24追記
オンディレイ回路において、電源ノイズによってチャタリングが発生する可能性があることが分かりました。
ノイズが気になる場合は[ ノイズ対策版リレー遅延回路 ] を使用してください。
オンディレイ回路
信号が入ってからリレーONするまでにタイムラグを発生させます。
信号が途絶えた場合はそれと同時にリレーOFFします。
オフディレイ回路
信号が入力された場合はそれと同時にリレーONしますが、
信号が途切れてからリレーOFFするまでにタイムラグを発生させます。
ディレイ時間について
ディレイ時間はそれぞれ「コンデンサ容量 * 抵抗値」になります。
例えば コンデンサを100μFにし、抵抗を10kΩにした場合はこういう計算になります。
0.0001(F) × 10000(Ω) = 1秒
但し2SC1815の精度があまりよくありませんので、実測して調整してください。
また2SC1815は少し(SPEC上は150mA)しか電流を取り出せませんので、
大きなリレーを動かすことはできません。動かすとぶっ飛びます。
常温でコイル動作電流80mA程度を動かすのが精一杯です。(75℃で半減します)
(ここで紹介する回路はベースの抵抗によって保護されています、たぶん)
ベースには最低でも10kΩ程度の抵抗を入れておいてください。
(VRだけだとツマミのまわし方で0?になるので注意!)
注意事項
・完全性を求めた(つもり)の回路ですので、構成が少々複雑になっています。
(多少不具合あってもよいなら、もっとシンプルな回路がWEB上にたくさん落ちています)
・「オフディレイ回路」は汎用ダイオードが信号線に入っています。
この影響でディレイ時間が計算値よりも若干延びます。
・エンジンルームなど高温になる場所で使う場合、コイル動作電流が50mA以下の
リレーしか動かせません。(温度上昇で2SC1815の許容電流がリニアに減少し、75℃で半減します)
・この回路はコイル動作電流20mA?30mAのリレーを動かすことを目的としています。
最大で80mAまで動かせますが、電流が多くなるほどVRの遅延時間調整幅が狭まります。
ディレイ時間の変更について (2010.12.16 追記)
ディレイ時間を変更するために変える部品は以下です。
・ピンク枠のコンデンサ
・オレンジ枠の抵抗(合成抵抗で)
上記の「コンデンサ容量 * 抵抗値」がディレイ時間になります。
オレンジの部分は10k?未満にしないでください。(絶対にベース、コレクタ電流の許容範囲をオーバさせないでください)
逆に大きすぎると電流不足でリレーが動きません。(大きすぎる分にはリレーが動かないだけで問題ありません)
ショットキバリヤダイオードの選択
この回路は低電圧&低電流仕様なので、まあ大抵どれでも大丈夫です、たぶん。
(例えば以下など。そのほか関連商品のどれでも)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01062
リレーの選択
この回路で使うリレーはコイル動作電流が20?50mA、がんばっても80mA程度のものにしてください。
(例えば以下など。車であれば、以下の12V版でもバッテリが腐っていなければ動作します。)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-01346
大きなリレーを直接動かす場合、上記回路の小型リレーの先に大きなリレーをつないでください。
もしくは、2SC1815をもっと大きな電流(コレクタ電流)を流せるものに変更してください。
例えばエーモンの多くのリレーはコイル動作電流が150mAなので、2SC1815では直接動かせません。
ボリュームの使い方について (2011.10.01 追記)
3端子の半固定抵抗、可変抵抗、ボリューム等(全部同じ)を使う場合、
端子をショートして使用する必要があります。
以下に秋月の半固定抵抗を例にして説明します。
画像の 赤枠 の端子を 青枠 の端子のどちらかにショートさせて使用します。
一般的な回路図では、3端子を使用する場合でも2端子のように記載されることが多いです。
(回路図では意図を説明するだけの場合)
かえる(管理者)